イギリスでは6月15日から公共交通機関のマスク着用を義務化。7月24日からスーパーなどの店舗内でのマスク着用を義務化。8月8日からは美術館や博物館、映画館や礼拝所での義務可。

イギリスのマスク着用率は義務化前3月13日から4月19日の調査では26%。7月末には店舗内マスク義務化に伴い69%へ大幅に上昇するもスペイン・イタリア・フランスの80%超えには及ばなかった。そして現在の数字は確認できないが、筆者の個人的な印象としては、恐らく3月の26%に近い数字に戻っているように思う。道行く人でつけている人はほとんどいない。公共交通機関や店舗に入れば半分くらいがしているかといった印象だ。義務化され罰金制度になっているのだが、そもそもそれほど厳しい取り締まりが行われているわけでもない。

そもそもなぜイギリス人はマスクをしないのか・・・

欧米にはマスク文化がもともとなく、自分が他人に移してしまうという重病を抱えていない限りマスクは着用しないのでマスク姿の人を見かける事はほとんどなかったというのは、もう皆さんもご存じだろう。まぁ。重病人が道を歩いているわけもなく・・・もし筆者がインフルエンザ予防として道端でマスクをしようものなら、人々は皆、私を避けて通り、白い眼で見られるに違いない。パンデミック初期にはマスク文化のあるアジア人が予防の為にマスクをしていて、ヘイトクライム(憎悪犯罪)に巻き込まれるという事件が多発したほどだ。まずはこうした口や鼻を隠すことへの恐怖・抵抗文化があるという事が第一にあげられる。

次にイギリス人は信号を守らない。横断歩道の信号が赤でも車の合間をぬって、堂々と道路を横切る。なぜなら、赤信号横断は法律や規則で禁止されていないという事もあるが、イギリスはどこかルール厳守よりも、お互いに得となるよう融通を聞かせようとする。車は、さすがに赤信号でこそ止まるが基本的に黄色はまだまだ進めなのだ。イギリスは日本のような同調圧力や自粛警察もない。互いが良ければそれでよし。個人主義がしっかりと根付いているというのも理由の1つであろう。

そして最後にイギリスではCovid19パンデミック初期、マスク着用に関して、「効果的ではない」「間違った衛生意識を与える」と報じられていた。少しづつウイルスへの研究が進むも無症状患者の存在はほぼ消され、感染者または感染の疑いのある人以外、ほとんどの人がマスクを着用する必要なし。そもそも感染者は家にいろと付け加え、公共の場でのマスクの必要性を否定し続けた。

「Covid19をマスクで防ぐ」といった広告を掲げたイギリスの広告基準協議会(ASA)に対し、イングランド公衆衛生庁(PHE)より正式に感染防止アドバイスに反していて、誤解を招くものと結論が下される。「閉所恐怖症だから」「子供の頃、喘息だったから。」とか次々と考え生み出される言い訳。バス車内にてペットの蛇で鼻や口を覆うという強行にでる人もいれば。イギリスからスペインまでのフライト中、飛行機内マスク着用義務から逃れようとしたイギリス乗客が4時間プリングルス(ポテトチップス)を食べ続けるという珍対策をとる者もいる。やっと「ニューノーマル」を受け入れ、マスクをし始めた人たちも、今日もまた、交換せずに1ヵ月以上使い続けたボロボロのマスクをポケットに押し込み外出する。それがここイギリス。

こうしたマスクに対する抵抗文化。国民性。そしてマスク着用の誤情報。マスクへの知識の薄さ。これらの事情からイギリス人のマスク着用率が驚くほど低いのかもしれない。

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